CKアイソザイム(CK-MB)
検査の目的
血清又は血漿中のCK-MBの測定を目的とする。
CK-MBは心筋梗塞ですみやかに上昇するため診断、病勢把握に用いられる。一般に発症後4~6時間で上昇し、18~24時間でピークに達し、治療が奏功した場合、72時間後には正常レベルに復するといわれている。発症4時間以内の陽性率は20%前後とされている。
検査に用いられる手順の原理及び測定法
測定法:免疫阻害法
免疫阻害法により血清又は血漿中のクレアチンキナーゼMB(CK-MB)活性を測定する。検体中のCK-MM、CK-MBのMサブユニットの活性は、抗ヒトCK-Mサブユニットモノクローナル抗体(マウス)により阻害される。また、検体中のミトコンドリアCK(MtCK)活性は、抗ヒトサルコメリックミトコンドリアCKモノクローナル抗体(マウス)及び抗ヒトユビキタスミトコンドリアCKモノクローナル抗体(マウス)により阻害される。残存するCK-Bサブユニットは、クレアチンリン酸を基質としてクレアチンを生成すると同時にアデノシン-5'-二リン酸(ADP)をアデノシン-5'-三リン酸(ATP)に変化させる。グルコースと生成したATPはヘキソキナーゼ(HK)の作用により、グルコース-6-リン酸とADPに変化する。このグルコース-6-リン酸は、グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PDH)の作用により、6-ホスホグルコン酸に変化し、同時に酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP+)は還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)に変化する。NADPHは340nmに極大吸収をもつので、この吸光度の増加速度を測定してCK-Bサブユニットの活性値を求め、この値を約2倍してCK-MB活性値とする。
生物学的基準範囲又は臨床判断値
CK-MB活性 12U/L以下
臨床的解釈
心筋に多く含まれ、心疾患(心筋梗塞、心筋炎 )で高値を示す
可能性のある変動要因
CK-BBが血中に放出されるような疾患では偽陽性
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