集団免疫
感染症は、病原体(ウイルスや細菌など)が、その病原体に対する免疫を持たない人に感染することで、流行します。ある病原体に対して、人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出ても、他の人に感染しにくくなることで、感染症が流行しなくなり、間接的に免疫を持たない人も感染から守られます。この状態を集団免疫と言い、社会全体が感染症から守られることになります。
感染症の種類によって、集団免疫を得るために必要な免疫を持つ人の割合は異なります。また、ワクチンによっては、接種で重症化を防ぐ効果があっても感染を防ぐ効果が乏しく、どれだけ多くの人に接種しても集団免疫の効果が得られないこともあります。
新型コロナワクチンによって、集団免疫の効果があるかどうかは分かっておらず、分かるまでには、時間を要すると考えられています。

少し詳しく
個人の免疫は、感染症からの回復や予防接種によって獲得されます。一部の人々は医学的理由により免疫を獲得することができず(ワクチン接種ができない)、集団免疫はこれらの人々に対する重要な保護手段となります。免疫を持つ人々の割合が一定の値に達すると、集団免疫によって病気が徐々に集団から排除されるようになります。この排除が世界中で達成されれば感染の数は永続的にゼロまで減少する可能性があり、この状態を撲滅または根絶と呼びます。この手法によって天然痘は1977年に根絶され、他の感染症についても地域的な排除が行われています。集団免疫は全ての感染症に適用されるわけでなく、伝染、つまりある人から他の人へうつる疾患のみに適用されるので、感染症であるが伝染しない破傷風では集団免疫は適用されません。
参考資料として 2022年7月28日のレビュー
第7波初頭での国内のCOVID-19の集団免疫割合の推計
〜パンデミック期からエンデミック期への転換に向けて〜
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